私は9年前の2008年1月からファイナンシャルプランナーに転身しました。

新卒で自動車会社に勤め、25才で広告業界に転職、

29才で自分の会社を作り、

インターネットが現れたり広告業界の変化についていく自信がなく

模索していた中出会ったのがこの仕事でした。

 

アメリカのファイナンシャルプランニング会社のトレーニングを受けられる

ということに魅力を感じ、当時日本で珍しくFPの専門部門を持つ生命保険会社に転職しました。

 

アバウトな広告業界からシビアな金融業界へ。

保険会社が金融業界だということもわかっていませんでした。

 

まったくゼロからトレーニング。

On the Job Training 実際にお客様との面談をこなしながら勉強、

時間が足りなくて朝3時に起きて試験勉強をしたり

夜11時のPCのシステムが使えるぎりぎりまで仕事をし

翌朝5時に出社し続きをやったり

 

受験を経験していなかった私は

「人生で一番勉強した」時期でした。

 

頭で知識を得ても、実際にお客様との面談で質問を受けて

すぐに答えられなかったり、何を聞かれるのかドキドキ冷や汗ものでした。

 

2年半ぐらいたって、ようやく冷や汗は書くことはなくなってきましたが、

日々の情報を見ていなかったり、自分の認識がちょっと違っていたことを発見したときは

今でも冷や汗が出そうになることがあります。

 

もっと自由に活動したい。

そう思い、5年前に退社し独立系ファイナンシャルプランナーとなりました。

 

昨日は相続のご相談。

 

今、心配に思われていることはどのようなことか。

お子様二人にどのように財産を残したいのか。

兄弟間の仲がいいのかどうか。

ご自身の生活は大丈夫なのかどうか。

病気や介護の事。

今後のご自分の楽しみ、やりたい事は何か。などなど

 

お話しを伺いながら、ホワイトボードに家系図を書き、

準備しておいた土地の路線価を説明しながら

相続財産の確認と相続税の計算方法の説明。

そして、心配事についての解決方法、

単なる相続税のお話しだけではなく、

ご本人は気付かない、お子様どうしやご親戚のお付き合いのことなど

第3者としての懸念事項などを

約1時間半の中でお話ししました。

 

ひと通りお話しが終わる頃、

ご相談者のお顔がいらしたときと比べるとぱあ~っと明るくなっています。

もやもやしていたことがクリアになり、ご自分がやることが明確になると、

表情が明るくなりますね。

 

そして「こうして自分の話を聞いて、ぱあっと整理してくれて、

子供たちや親戚とのやりとりについてもアドバイスしていただいて、先生は凄いですね」と

言って下さいました。

 

お帰りになってから、つらつらといただいたお言葉を思い出しながら

「ああ なんとかここまでこれたな・・・」と。

 

冷や汗をかきながらご相談を聞き、何をどうしたらいいか頭の中がぐるぐるして時間ばっかりかかって、

ご相談者にもあまり満足していただけなかったと思うあの頃と比べると

相談者のご性格やどういう事が嫌いか。どういうお話の仕方がいいのかなどを

お話の中から察し、その方に合わせてアドバイスをする。ということも考えながら

限られた時間の中でも満足していただけるようになってきたのかな?

 

自分では気付かないことが、人に感想をいただいてはじめて

ちょっと立ち止まって「今の自分」を見直すことができるんですね。

 

もっともっと満足していただけるよう

さらに「仕事の質」を高めていこうと思います。(*^^)v

 

↓2008年当時のわたし

2008年写真